2022年2月12日8 分

シャンプーの種類

最終更新: 2022年5月19日

シャンプーの種類は非常に多く、成分表示を確認しても「どんな特徴を持った成分かわからない」という人も多いのではないでしょうか?

成分表示の中で最も重要な要素なのが洗浄成分(界面活性剤)で種類によって特徴があり、

これによってシャンプーの質が決まると言っても過言ではありません。

それぞれの界面活性剤の特徴をご説明致しますので、ぜひシャンプー選びの参考にしてみてください。

界面活性剤が重要な理由
 
界面活性剤の種類
 
見分け方


界面活性剤が重要な理由

界面活性剤とは、シャンプーに含まれている洗浄成分で、油に溶けやすく水に混じりやすいのが特徴です。

本来油と水が混ざることはありません。しかし、界面活性剤が両方へ働きかけると油と水の表面がそれぞれ変化し、乳化した状態になるのです。

この作用を活用し、お湯だけでは落とせない皮脂やワックス、ヘアスプレーなどを包み込み、頭皮、毛髪を清浄にします。界面活性剤には複数の種類があり、それぞれ洗浄力の強さなどに違いがあります。

(強い界面活性剤はタンパク質を変性させる性質もあります。) 

 

よくパーマやカラーで髪が傷むといいますが、シャンプーで傷んだ髪にパーマやカラー剤を重ねると髪はさらに傷みます。

進行すると、キューティクルがめくれたり、髪の中のタンパク質が切れたりするため油分が外に流れでて、髪に潤いがなくなる、バサつく、ゴワゴワする。さらに進行すると髪が染まりにくくなったり脱毛しやすくなるなどの問題が起こります。

洗浄力の強いシャンプーでバリア機能が低下した頭皮にヘアカラーをすると炎症やアレルギー反応などさまざまな悪影響がでやすくなります。

皮膚4つの役割
 
1、外界からの刺激を防ぐ働き
 
内臓を守るために外からの水、微生物、化学物質などの刺激や細菌の侵入を防ぎ、紫外線からも守る役割がある。
 
2、体温を一定に保つ働き
 
皮膚には熱を通しにくい性質があり、暑さや寒さから身を守る。
 
3、感覚作用としての働き
 
いろいろな神経が通っていて、硬い柔らかい、尖っている、熱い、冷たいなど身体に影響や危険を及ぼすものの感覚器としての役割。
 
4、分泌作用としての働き
 
皮膚は皮脂や汗を分泌します。
 
汗は体温調節。
 
皮脂は肌が乾燥したときに水分が蒸発しないようにする役割があります。
 
このように皮膚は体を安定した状態に保つための「防御機能」を果たしています。
 
このバリア機能が壊されてしまうと、まず肌の水分が蒸発しやすい状態になります。
 
そして外界からの微生物やアレルゲンが体に入りやすくなるのです。

界面活性剤の違いでシャンプーを選ぶ理由が少しわかってもらえたでしょうか?

1番のポイントは、低刺激洗浄剤で髪にタンパク変性をおこさない。

そして肌バリアをこわさないということだと思います。


界面活性剤の種類

高級アルコール系界面活性剤
 
強い洗浄力 頭皮や毛髪への強い刺激
 
毛髪の補修力はない
 

 
代表的な成分とは「ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム」など、「硫酸」といった名前が付くものが多いです。
 

 
市販されているシャンプーの中で最も一般的なのが、高級アルコール系シャンプーです。
 

 

 
『高級』という言葉がついているので、良いもの・高価なものというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、単にアルコール分子中の炭素が6つ以上含まれているものを高級アルコール、5つ以下のものを低級アルコールと呼んでいるに過ぎません。
 

 
低級アルコールは水性であるのに対し、高級アルコールは油性の性質を持ちます。
 
炭素の数が多いほど油性の性質が強くなるため、泡立ちや洗浄力に優れます。
 

 
市販のシャンプーに高級アルコール系が多い理由は、泡立ちが良く、洗浄力があり、コストを低く抑えることができるためです。
 

 
洗浄力が強いので油分の多い頭皮には適してますが、頭部全体を保護している皮脂まで一緒に落としてしまうという欠点があります。
 

 
皮脂は、過剰に除去してしまうと、不足分を補おうとして大量分泌されてしまう傾向にあり
 
必要量以上の皮脂は、皮脂汚れとして頭皮を汚すだけでなく、やがて酸化して過酸化脂質となり、頭皮に炎症を起こしたりします。
 

 
頭皮の乾燥がひどくなった、あるいは毎日シャンプーしているのに頭皮が妙にベタつくなどの症状があらわれたら、高級アルコール系シャンプーの影響を受けている可能性があります。
 

 

 

 
石鹸系界面活性剤
 
やや強い洗浄力 頭皮や毛髪へのやや強い刺激
 
毛髪の補修力はない
 

 
「石けん用素地、石けん素地、純石けん、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム」など
 
「石けん~」「脂肪酸~」などがついていたら、石けん系シャンプーです。
 

 
石鹸系シャンプーはアルカリ性の場合が多いですが、「ラウレス-4酢酸Na、ラウレス-4カルボン酸Na」は弱酸性の石鹸系洗浄成分です。
 

 

 
洗浄力が強く、さっぱりとした洗いあがりにすることができるのが石鹸系洗浄成分の特徴です。生分解性が高いので環境に優しい特徴も持っています。
 

 
泡立ちも良く髪の毛や頭皮の汚れをしっかりと落としてくれるので、髪の毛や頭皮がべたつきやすい人やスタイリング剤を使用する人におすすめできる成分です。
 

 
基本的にアルカリ性なので、髪の一本一本を覆っているキューティクルが開き、毛羽立った状態になります。
 

 
そのため、洗っている最中、または洗い上がりに、髪がきしんでしまいます
 

 
石鹸系洗浄成分を配合したシャンプーを使用した場合は、トリートメントやリンスで髪の毛を弱酸性にしてあげる必要がありますので注意してください。
 

 

 

 
アミノ酸系界面活性剤 
 
弱酸性 優しい洗浄力 頭皮や毛髪への刺激はほとんどない
 
毛髪の補修力 少しある
 

 
「ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグリシンK」など
 
「~グルタミン酸」「アラニン」「グリシン」などがついていたら、アミノ酸系シャンプーです。
 

 

 
洗浄力は全体的に高くないものの、低刺激で髪の毛や頭皮に優しい成分として注目されているのがアミノ酸系洗浄成分です。
 

 
乾燥肌・敏感肌の人が使いやすいだけでなく、洗浄力が強くないのでカラーやパーマが長持ちしやすい洗浄成分としても知られています。
 

 
洗浄力が弱めなので、洗い上がりの爽快感がどうしてもほしい人や脂性が強い人は物足りなく感じてしまう可能性がありますが、髪にダメージがある人や乾燥肌・敏感肌の人、頭皮トラブルを避けたい人等、幅広い人におすすめできる優れた洗浄成分であると言えます。
 

 
注意していただきたいのが、シャンプーにどの程度アミノ酸系成分が配合されているかです。成分表示において、上述した刺激が強い高級アルコール系洗浄成分の次にアミノ酸洗浄成分が表示されている場合でも「アミノ酸配合シャンプー」と名乗ることができるので、知らずに刺激が強いシャンプーを使ってしまう可能性があります。
 

 

 
PPT系界面活性剤
 
弱酸性 優しい洗浄力 頭皮や毛髪への刺激はほとんどない
 
毛髪の補修力 とてもある
 

 
「ココイル加水分解ケラチンK、ココイル加水分解コラーゲンK、ラウロイル加水分解シルクNa」など「~加水分解ケラチン」「加水分解コラーゲン」「加水分解シルク」などがついていたら、タンパク系シャンプーです。
 

 

 
PPT系界面活性剤は非常に高価でアミノ酸系界面活性剤より成分コストが高く、とても贅沢なシャンプーです。
 

 
髪と同じ成分のタンパク質からできている、天然の洗浄成分で洗い上げるシャンプーです。
 

 
界面活性剤のなかでは最も高品質で、洗いながらダメージをケアしたりヘアカラーの退色を防いだりしてくれます。
 

 
低分子化した加水分解PPTは髪になじみやすいので、髪内部に入り込んでダメージケアも見込めます。
 

 


見分け方

“弱酸性”“アルカリ性”などの言葉。これは水溶液の性質のことで、pHという数値で表されます。洗浄力が高いアルカリ性や中性の製品は洗浄力が高く、肌のpHと同じ弱酸性のシャンプーは、髪と頭皮にやさしいく安定した人気となっています。
 

石けん系や高級アルコール系の中にも、中性や弱酸性と表示されてるものがありますがこれはアミノ酸系の界面活性剤と組み合わせていたり、他の成分を配合することでPHを調整しています。

シャンプー剤の全成分表示は配合量が多い順に書かれていることがほとんどですので、どれを重視するかで選んでください。

大体最初は水なので、次の二つ目三つ目を判断基準にして頂けばそのシャンプーの洗浄成分の特性がわかると思います。

髪や頭皮のことを考えるならまずPPT系シャンプー、次にアミノ酸系シャンプーがお勧めです。

オッジィオットはppt系界面活性剤を使用しています。

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ダメージケアなどを目的としたものでなく、ブリーチ後の黄ばみ消しやカラーのメンテナンスなどに向けたシャンプー剤や、

アウトドアや入院時、災害時などさまざまなシーンでお使いいただける水を使用しないシャンプー剤もあります。

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どのシャンプーにしようか迷った際にぜひ参考にして見てください。

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